少年愛之美学

守備範囲がやや広めの腐女子による鑑賞と思索。

KAZAKY、と舞踏から見るシャーマニズム×エロスについて

f:id:ehirocyanos:20170628165756j:plain

 肉体美、ハイヒール男子、ゲイライク、こういったワードにピンと来た方にはウクライナの男性ダンスユニット"KAZAKY"をおすすめしたい。
筋肉隆々のイケメン達が14cmピンヒールを履き中性的衣装と振付でアーティスティックに踊る、バレエ仕込みで完成度が高く、かつフェティシスティックな作風に性癖を掴まれる方は多いはずです。
マドンナの「Girl Gone Wild」のMVのバックダンサーを勤めて話題となったようですがまだAVを知らなかった頃の少女eikouはドキドキして見ていましたね、大人になったらこのストリップショーのような公演を是非見に行きたい! と思っていたら、まあ、いつの間にか解散してたんですよね。そう、KAZAKYは2016年に解散してしまい今はメンバーの方々はソロ活動やダンススクールの講師などを各々されているようです。情報が古くて申し訳ないんですがどうしても彼らを知らなかった方に布教したいという気持が強かった。解散は残念ですが勿論作品はまだYouTubeで見られます。代表作というか、ブームのきっかけとなったナンバーがこちら。


Kazaky - Love (Official Music Video)

デビュー作「In the Middle」ではまだストリート系(?)の衣装で、一部にハイヒールを履いて男性が(シルエットですが股間の辺りの強調等から男性と思われる)踊っているカットがありますがこの「Love」では一貫してピンヒールで、その中性的イメージがウケたらしい。

ユーリオンアイスのところでも昨今の「男性美を商品とする」現象を指摘申し上げましたがこのkazakyもそういった事象の一端かと思います。どうもP感覚の強い(つまり男性アーティストならばターゲットは女性という)イメージのあるヨーロッパ音楽ですがこちらは男性にも女性にも売られている、いやむしろMVに申し訳程度に女性が配置されている程には男性向けステレオタイプ感の拭えない感じが、天晴れ。男女の絡むセクシーさを見せるためではなく、男性のセクシーさを見せるために女性が小道具として用いられているという作品スタイルかなとeikouは思います。

f:id:ehirocyanos:20170628165842j:plain

以下少し、いつもの抽象的な話。
音楽の起源とは何なんでしょうかというお話は平沢進さんについての記事の時にちょっと考えてみたんですけれども舞踏についてもおおよそ似ているんではないかと思いまして、つまり「生殖か呪術か」という。舞踏の起源は呪術的儀式ではないかというのはよく言われていることですが舞踏が音楽に比べてより性的モチーフが際立つ・活きる表現形態だというのは確かでしょう。ところで以前祈りは神とのsexだという暴論を成したことがありますが、呪術や宗教のような「神=自然秩序に対する働きかけ」の行為におけるエロス的側面がここで接続の役割を果たすのではないかと思います。ダンスアートとはそういったA感覚的儀式の側面をも持つということがひとまず、言えるのかな。

 

追伸:はじめに、A感覚について - 少年愛之美学の記事を、もう少し解りやすくなるように編集しました。